iPhone6sとiPhoneSEの違いやスペックを比較してみた
iPhone 6sとiPhone SE:新しい機能は?何が変わったの?進化したの?
Phone SEとiPhone 6sは画面サイズ以外同じと考えている方が少なくありませんが、実は機能面などでは違う部分も多くあります。新しい機能としてiPhone 6sはタッチの機能に圧力を感じて反応する3D Touchが採用されています。つまり、パネル部分に感圧式のものを使用しているのです。これはiPhone SEには搭載されていません。またフロントカメラも変わっています。iPhone 6sは高画質なフロントカメラを採用し、自撮りにも適していますが、iPhone SEは従来の低画質なカメラにディスプレイ画面の明度変化によるフラッシュ機能が追加されているだけでやや物足りないという印象です。それ以外はiPhone 6sが4.7インチなのに対し、iPhoneSEは4インチと言ったディスプレイのサイズやそれ由来の解像度の差がと言ったものが挙げられます。発売はiPhone SEの方がiPhone6sよりも後になるのですが、新機能の多さはサイズが大きい分iPhone 6sに多く採用されているという特徴があります。その分iPhone6sの方がiPhoneSEに比べて2018年9月現在の価格で一万円以上高額となっているのです。
iPhone6sとiPhoneSE:本体サイズと画面サイズや重さや厚みを比較
本体サイズはiPhone SEが縦×横で123.8×58.6mmに対し、iPhone6sは138.3×67.1mmと全体的に10㎜以上、文字通り一回り大きい本体サイズとなっています。そういった特徴があるためその分画面サイズに変化があり、iPhone SEが4インチRetinaディスプレイ(解像度:1,136×640ピクセル)なのに対し、iPhone 6sは4.7インチRetina HD(解像度:1,334×750ピクセル)を採用しています。これによりiPhone6sの方が画面の表示サイズも一回り大きくなっているという特徴があります。ただし、ディスプレイの表示の細かさを決める画素密度(ppi)は共に326ppiとなっており、HDクラスです。ただ、コントラスト比はiPhoneSEが800:1コントラスト比(標準)に対し、iPhone6sは1,400:1コントラスト比(標準)となっているためiPhone6sの方が鮮やかです。重さに関しての比較ですが、iPhoneSEは113g、iPhone6sは143gとiPhone6sの方が30gほど重くなっています。わずか30gですが長時間の使用だと重さを感じる重量差となっています。厚みに関してはiPhoneSEが7.6mmなのに対し、iPhone6sは7.1mmです。厚みは一回り小さいiPhoneSEが逆転して0.5㎜とわずかですが厚みがあります。サイズが異なるのにほぼ同等の性能を持っているため、どうしてもこういった点で厚みが出てしまうのかもしれません。
iPhone6sとiPhoneSE:CPU性能やカメラ性能を比較
CPU性能やカメラ性能を比較していきます。まずCPUの性能ですが、iPhone SEはApple A9プロセッサ、iPhone6sもApple A9プロセッサとなっています。同じCPUですが、表示解像度が低い分負荷が少ないためiPhone SEの方が動作が軽いと言われいるものの体感できる差はありません。ちなみにこのApple A9はiPad (第5世代)にも採用されているCPUです。2019年現在数世代前のCPUになりますが、よほど高負荷のゲームアプリでない限り、一通りのアプリが軽快に動くスペックとなっています。カメラ性能はiPhoneSEがバックカメラ(メインカメラ)がシングルカメラ(光学1倍)の1200万画素、フロントカメラが120万画素なのに対し、iPhone6sはバックカメラ(メインカメラ)がシングルカメラ(光学1倍)の1200万画素、ここまではiPhoneSEと同じなのですが、フロントカメラは500万画素のものを搭載しています。つまり、自撮りを行う場合は圧倒的にiPhone6sの方が高画質の撮影が可能となっており、自撮りを行うならiPhone 6sを選択する方がベターと言えます。CPUの性能はほぼ同じですが、自撮りを行う場合はiPhone6sの方が優位なのです。
iPhone6sとiPhoneSE:本体のメモリ容量と色のバリエーションを比較
本体のメモリ容量はiPhone SEが32GBと128GBの2モデル、iPhone6sも32GBと128GBの2モデルとなっています。これはカメラなどの性能が異なるものの中身はほぼ同じ姉妹機のようになっていることによるものです。静止画のみの撮影やアプリをそれほど入れない場合は32GBでも十分ですが、動画撮影などを頻繁に行う場合は128GBにしておくと安心です。色のバリエーションを比較すると、iPhone SEはシルバー、スペースグレイ、ゴールド、ローズゴールドの4色、iPhone6sもシルバー、スペースグレイ、ゴールド、ローズゴールドの4色と実は同じカラーラインナップとなっています。しかし、サイズや外見のデザインが異なるため雰囲気が違って見えるという印象です。2019年の現行モデルは背面にガラスを採用しているものもありますが、こちらは共にアルミ合金を採用しているため、背面の金属感が強いデザインとなっているのと、金属にカラーリングしているためどうしても地のシルバー感が出てしまうという特徴もあります。ただ、あくまでカラーデザインなので、こういう言った質感は好みによりますから決してガラス仕上げよりも劣っているという意味はありません。
iPhone6sとiPhoneSE:バッテリー性能やその他シンカした点などを比較
バッテリー性能についてですが、これは公称値ではiPhoneSEがiPhone6sよりも優れているとなっています。3Gの通話時間は共に14時間、連続待ち受け時間は10日間なのですが、インターネットの使用時間はiPhone SEが13時間、iPhone6sは10時間となっています。このほかビデオ再生時間はiPhone SEが13時間、iPhone6sは11時間と、これもiPhoneSEが勝っています。ただし、オーディオ再生時間は共に50時間となっています。これはディスプレイサイズによるもので、例えバッテリーの容量がiPhone6sの方が大型だったとしても、消費電力量がディスプレイが大型な分iPhone6sの方が大きく、結果としてディスプレイ表示を伴うインターネットや動画再生で大きく差がついてしまうのです。その他変更点などを比べると、iPhone6sはiPhoneSEにはなかった3D Touch機能という圧力センサーの機能の追加の他、第2世代Touch IDの採用(iPhoneSEは第1世代Touch ID)と言ったものやアンテナ性能も異なります。iPhone6sはLTEの300Mbps(CA対応)に対し、iPhoneSEは150Mbps(CA非対応)となっています。ちなみにCAとは複数の周波数帯の電波を束ねて速度を上げるキャリアアグリゲーションという技術で、iPhone6sはこれに対応していることにより、高速でLTE通信を行うことができます。
iPhone6sとiPhoneSE:違いの比較まとめ
iPhone SEとiPhone 6sとの違いは基本的な処理能力が一緒なもののサイズがiPhone6sの方が一回り大きくなっている点やディスプレイの表示解像度が優れている点、コントラスト比も高いものを使用しているためiPhone6sの方が大きく鮮やかに画面を表示することができます。ただし、そういった性能を高めた代償として消費電力がやや増しており、バッテリー駆動時間はiPhoneSEの方が優れています。カラーバリエーションは共に4色でしかもラインナップが同じになっています。そういった点からあまり違いを感じない方もいますが、実際に並べるとサイズや外見のデザインが異なる分同じカラーでも印象が異なります。この他iPhone 6sは自撮りを意識してフロントカメラの性能を高めており、iPhone SEよりも高画質な自撮り撮影を行うことができます。そのほかiPhone6sはアンテナ部分を強化しているため通信速度に関しては対応エリアであれば理論上はiPhoneSEの倍のスピードでの通信が可能となっています。これはキャリアアグリゲーションという技術によって電波を束ねて通信することができるためで、通信速度の違いと言う大きな違いを持っているという側面もあるのです。